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いつもより張り切っている朝10時 あたらしいきみに会いに行くから
以上ヲタクの朝。
選挙ちゃんと行ったよ!まじめなヲタクだからね。

というわけで寺嶋由芙さん生誕祭。
朝飯昼飯もそこそこに14時、プレミアムチケット当選者のリハーサルツアー。
…が、ロビー入場はできたものの、会場内の準備が整わず、30分待ちぼうけを食らう。
焦るスタッフさん、雑談でもたせようとするスタッフさん、セトリ予想をふっかけてくるスタッフさん、スタッフ紹介を始めるスタッフさん…(合計2名)
ヲタクはちゃんとノるので「‪夏'n ON-DO‬!」「恋の大三角関係!」とか遊び始めます。
いやほんとお疲れ様です。

いざリハーサル。レッスン着!な感じで踊る、ストレートヘアーの推し。おおーこんな感じか。
靴だけキラキラ、ギャップある、珍しいものを見させていただきました。
(ちなみに推しが感じた音源の違和感は私も感じました。なんならライブ中結構な頻度で…)
ライブってどうしても推しに集中するんだけど、リハは雰囲気が全然違う。
和やかなようで、スタッフさんの緊張感がひしひしと伝わってくる。
大一番のステージってこうなんだよな、たくさんの人がかかわってその人を輝かせるために動いている。
そんなスタッフさんを丁寧に丁寧にヲタクにも紹介してくれる推し。
推しを彩ってくださって、照らしてくださってありがとうございます………尊い………。
ヲタクはいつもよりも控えめにノリました。

そのままその格好で!プレミアム特典会。ゆる着の推しとツーショット…いいんですか…?
鍵開けだったので特にネタ考えてませんでした。反省。
プレミアムパスにお名前とひとキャラ描いていただくのですが、私はタレ目の貝。
他の人たちも一人一人にまつわる何かを描いていて、推しは本当に偉いと思った。
みんなのエピソードを覚えていないとできない芸当だし、多分推しは何人も何人も増えたって描きあげられる気がする。
ソロアイドル「寺嶋由芙」の積み重ねがこういうところにもある。えらいねえ、すごい。

で、20分遅れて入場。
すると席の上にはWi-Bizのクリアファイルとチラシが!チラシ初めて見たぞ。
チケット入れるのにちょうどよくて助かりました。推しもいて可愛い!
さらにそそくさとサイリウムを配るヲタク。いつもお疲れ様です。

開演。
「コンプレックスにさよなら」にのせて、まるで彼女シリーズな寺嶋由芙の神奈川スナップスライドショー。
さわやかな夏のデートを思わせる…ん?あの花火のとこの手前の手誰じゃ?おん???
スライドショーが終わると夜空がスクリーンに。描いたのは‥.大三角形!セトリ予想が当たったヲタクを思わず探してしまう。
キラキラの笑顔と真新しい衣装で流れ星のように推しが踊り出す。多分まだ外は明るいけどここだけは満天のプラネタリウム。
曲終わりからヲタクをスタンドアップさせたり、ヲタクに「しーっ」してからアカペラで歌ってみたり、
カデちゃん(椅子)としっとり歌ったり、かと思えばカデちゃんを振り回したり!
やりたい放題の寺嶋由芙さん、‪「夏'n ON-DO」‬で人間のダンサーを投入!ついでにスタッフさんも投入!あと元スタッフさんも投入!!!
へろへろと通路で踊る元スタッフさんをゲラゲラ笑いながらヲタクも踊る。
ああ、みんなで輪になって踊りたいねえ、カンパニュラもさ…。
と思ったらダンサーさん、法被を脱ぎ捨て「いい女をよろしく」!!!
………この辺の阿鼻叫喚と大興奮はヲタクのツイート見てね。
ちなみに私は跳びすぎて眠いです今。ライブってこうでなくちゃな!!!!!!!!!!!!!

「ねらいうち」はオリジナルアニメ…アニメ…太鼓…?
あ、今日アイマスライブしてるからとかそういう…?(バンダイナムコ‼︎)(もう一回遊べるのです)
久しぶりに振りコピしようと思ったら頭ぐっちゃぐちゃになってしまった。叫びたい。叫ばせてくれ。寺嶋可愛い超可愛い。
「#ゆーふらいとⅡ」は背景に推し作の短歌。パンフレットで既に拝見していたものだが、推しの歌の後ろに現れると胸に迫るものがある。
推しの言葉選びと凜とした声が、ああこの人はまだ飛んでいくんだろうなと思わせてくれて、とてもとても嬉しかった。
さらに久しぶりの撮可!ヲタクの低いどよめきをよそに通路をうろうろ跳ね回る推し。
ヲタクがはびこる会場を無事サバイバルして、むらさき色の推しが去った。


(セトリはあとで推しのブログ見て)


アンコール!ピアノとギターが運び込まれ、水も足元に置かれて「え?推しが弾くの!?」と思ったのも束の間。
現れたのはサプライズ出演、みんな大好き宮野さん!ゲンティー、楽しそうに弾いていらして最高だった。推しジャンしたかった。
さらに美しいおべべを変え、深緑にキラキラのシースルー袖な大人の推し。そうね、一つ大人になったんだものね。
これらの衣装も菅原都々子さんのお衣装のリメイクだそう。時代を感じさせない丁寧な作りに、アイドルの華やかさ。
寺嶋由芙は道を切り開く存在でありながら、古き良き積み重ねをパワーにする強さがある。あなた本当最高のアイドルよ。

ダブルアンコールは「ぼくらの日曜日」!新作Tシャツを可愛らしくリメイク。そしてツインテール。ありがとう。優勝。
日曜日が終わったら、大体の人は仕事が待っている。明日の憂鬱を抱えながらお布団に入る。
そんな時推しは、大丈夫と優しく歌ってくれるのだ。
推しは会いにきてくれるし、私たちも会いに行く。そのために毎日を生きる。
だめだなと思う日もあるけど、今ここにいる推しが好きで、推しがいる現実が好きだな。
いつもゆふちゃんに元気をもらってばかり。お祝いってほどお祝いの言葉もかけられたかな。
でも今日のライブは本当に最高でした。ずっと最強のステージでした。

驚いたことに「#ゆーふらいと」も「ぜんぜん」も歌わなかった。今の寺嶋由芙のパワーなのかもしれない。
大事な曲がたくさん増えて、歌わなくてもちゃんとヲタクの心にあって、また聴ける日が楽しみだから。
次にゆふちゃんに会う日を楽しみに、明日に向けて頑張らなくてはね。







私「あ、写メ4チェキ1で………」
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あのひとこわい 〜 #末広がりのゆっふぃー のこと〜
 保存ボタンを押したはずなのに全ての文が消え去り、あまりにも悲しい。つまりこの文章はこのまとまりのなさで全てを書き直しています。メモ帳に書けばよかったな、知らんけど。

 そう、このライブの直前、私は浅草寺で仕事の悪縁を早く切ってくれと願い込んでいた。ライブ直前まで仕事のことを考えていた。目の前が混沌を極めていた。
 ていうか、推しのライブ、半年以上ぶりなのである。ノリ方が分からん、前回どうしてたっけ、記憶ない。推しがすごかったのしか覚えてないわ。
 脳内キャパオーバー…開演までヲタクは呆けていた。

 開演、古き良き浅草公会堂に響くキラキラ三味線の音色。「終点、ワ・タ・シ。」のイントロと共に推し…推しどこ…花道!!!後ろかッ!!!!
 真っ赤な生地に鶴佇むお着物、おろした髪と整った顔はさながら日本人形。後ろを提灯から必死こいて花吹雪を撒く黒子さん。何の絵面???
 「‪夏'n ON-DO‬」、ちゃんと限定販売の下敷きをアピールする新にゃかと、花道を亀の如く歩むこぶしまる…進んでるかな…遠目からだと…不安…。
 前座のある公演に疎いのだが、前座というのはメインをあたためるための灯油なのだろう。うん、たぶん、これぞあるべき姿。
 ほっこり気分で舞台に集中する準備が整った。ありがとう、新にゃかとこぶしまると前座の寺嶋由芙さん。

 いざ一部、いきなり新衣装!菅原都々子さんから継いだ衣装の未披露もの。雪のように白い衣装、フリンジが「冬みたい、夏なのに。」の振りに合わせて跳ねる跳ねる。
 古き良きスターの衣装は、華やかなのに目立ちすぎず、地味ではないのに美しく、主役を引き立てることをよく考えられている。思わず衣装を見つめる。推しの顔を見ろヲタク。見た。
 後でちゃんと写真見たらえげつない量のパール縫ってあって驚く。あれ重いでは?あれで踊ってたの?こわ…。
 間髪入れずに「君より大人」「知らない誰かに抱かれてもいい」。曲を重ねるごとに、推しの眼光に射抜かれる。歌はブレないし振りは鋭い。今日の寺嶋由芙、気迫がすごい。
 「みんな迷子」の2番に入ったところで、なぜかその気迫が急に増した気がして、ぞっ、とした。この人、目の前のうさぎを全部とらえ尽くすつもりだ。無闇に手を伸ばすのでなく、ピンポイントで全員を狙っている。
 こわ…と思っているのも束の間、驚くほど短いMCの後、無垢な色の衣装に似合う「好きがはじまる」「天使のテレパシー」「ふへへへへへへへ大作戦」。目の前に天使。別人のようなアイドルスマイル。刺した直後に優しくしないで。好きになっちゃう。いや好きだけど。
 続く「恋人だったの」「初恋のシルエット」。この2曲は数年前の、新宿BLAZEでの生誕が印象深い。順番逆だったかも知らんが。
 (隙自語だが当時悲惨な失恋の直後でこの2曲を聴いたためボロボロに泣いたのだった。みんなも失恋したあかつきには続けて聴くと良い。心が死ぬ。)
 でもそれを辛い時の曲というだけでなく聴いていられるのは、推しがいる年月で、それ以上の思い出も積み重ねさせてもらったからだと思う。
 一部はとかく畳み掛けるように魅せられ、その分、普段ならまあまあ喋る推しがMCの時間をさくさくと終わらせていく。
 受け取り切らねばと前のめりに聴き入る私を落ち着かせるように、一番思い入れのあるイントロが流れた。「わたしになる」だった。
 口から喉が飛び出そうなほど驚いたネットラジオ、泣き崩れたキネマ倶楽部、最早走馬灯に近い、思い出がよぎる。
 レスなんか自意識なので勝手に言うが、2番のサビで、推しがレスをくれた、気がした。

 年末参戦したとあるライブが3時間超え休憩なしだったので、逆に休憩をソワソワしながら終え、二部。
 同じく菅原都々子さんから継いだ水色の衣装は、思っていたよりも、本当に思っていたよりもギラッギラしていた。あれスパンコールだしまあまあ重いでは??
 そんな煌めきに似つかわしい「サバイバル・レディ」。ギラギラしないとこの世界はサバイバル出来ない。ニッと笑って推しは生きている。
 嬉しそうに衣装の紹介をするそばから椅子…カデちゃん登場、スパンコールは夜のネオンが如く「Last Cinderella」。海沿いの高速道路が見えた気がした。あ、幻覚?
 続く「Best Honey」。この衣装、フィッシュテールで前はかなり短いのだが、これでこの曲の振りをやると刺激が強い。強い。ッス。
 湿度の高い会場を爽やかにそよ風が吹き抜ける「仮縫いのドレス」。後に推しも言及するが、今日、全部とびきりのドレス。似合ってるよ、本当。
 ひと息ついたところで「君にトロピタイナ」「いい女をよろしく」。衣装はさながらミラーボール。出せない声はクラップで吐け。推しに照らされて踊れ。
 いつもならブチ上げの「好きがこぼれる」「まだまだ」「好きがはじける」も必死にクラップで食らいつく。推しはニコニコしている。消耗って言葉知らなさそうだね?振りは相変わらずキレているのに歌がふらつかない。何だこれは。
 そんな今日のよき日、新たな旅立ちを飾るように、耳慣れないイントロが飛び込む。新曲だ!
 「愛ならプロペラ」、花道まで縦横無尽に、衣装をなびかせて駆ける推し。伸びやかに飛ぶような歌声を包む衣装が、夜明けの空の色に見えた。朝ドラに合いそう。タイアップください。
 それで終わるかと思いきや、最後はやっぱり知っている曲なのだった。「ぜんぜん」、声なきヲタクの声に、私も!とこたえて、推しは軽やかに去っていった。


 お決まりだからじゃなくて、どうかこの時間が続いてほしい、そういうアンコール。
 長いクラップの後、カラメルとミルク色の衣装で再び現れてくれた推しからの「ラブ*ソング」。あの文字数であの振り付けしてよく持ちますね?ダンスver.をYouTubeにあげませんか?あと音源はTikTokで使えますか?踊らないけど僕。
 さっきよりも長らくウキウキと推しが喋った後(本当にいつものごとくよく喋ってて良かった)、「あたらしいわたし」。まだ知らない推しの姿がある、嬉しい、あなたはこれからもずっとあたらしいのね。
 そうして推しはにこやかに、再び舞台を後にした。


………まだでは???


 長い長いクラップ。焦げるほど待っても、今日聴かないといけない曲がある。
 そうして今度こそ、暗いステージを照らすように「#ゆーふらいとII」、推しの声、姿の見えない推し、後ろにもいない推し、不審者の如く見回す私。
 驚きと戸惑いの声が数名分、舞台に向かっていた。答えは「せりから上がってくる推し」!!!!こわいわ!!!!おもろ!!!!!そんなんありか。あまりにも楽しそうに笑う推しが、あれだけの曲数の後なのに、まだ伸びやかに歌う。
 そして今日の主役、「#ゆーふらいと」。この曲の初めては知らないけれど、ずっと推しを支えていた青いケープ、オリジナルプリント。私が初めて聴いた音源と同じ音程で、ゆるやかに降り立った。
 あ、と思うのも束の間、最後のギターはあたらしい音源のままだった。深読みしすぎかもしれないが、今日一番、寺嶋由芙の意志を感じた。

 大きなケーキと、思いのあまり涙をこぼす推し。2年くらい前、新宿のHMVで見た気がする光景。あの時から世界はまだ混沌とし続けていて、ささくれ立っている。
 その中で寺嶋由芙はずっと変わらず光り続けていてくれた。いや、変わり続けているのだけど、寺嶋由芙であることは変わらないでいてくれる。
 いつもは真剣さを笑顔でくるんでいる推しが、今日はこわいくらい、真剣さをむき出しにしていた気がした。それでもいいのだ。それくらい真面目に生きなくちゃなあ。


 と、寿司を食べながら思った。
走れ上手から下手へ~この場面昨日も見たぞデレ愛知~
愛知2日目は穏やかでない雪と風の量だった。
吹きすさぶ寒波に手を凍らせながら、その日も緑色のサイリウムを配るフォロワーにご挨拶。
ぼうっと眺めていると、ちらほら他アイドルPがやってきては、
「昨日のソロ曲良かったです!」「大和亜季ちゃん良いですね!」と笑顔で声をかけていかれるのを、
なんだか自分のことのようにうれしく、おなかがほくほくとあたたまる思いがした。
サイリウム配布は最後は長蛇の列をなし、歓喜の声。
良い場面に立ち会えた…という思いのもと、前日の反省なのか開場時間を早めた会場へ足を向けた。

途中まで同道してくださったフォロワーの双眼鏡鑑賞レポを聴き、確かにアーカイブでは切り取られる場面もあるな…と思い立ち、
2日目は元気よく双眼鏡のヲタクをしようと心に決めた。
現地の空気は、同僚たちの静かなる熱気と、会場の演出と、何よりそこにいる演者によって生み出されている。
2日あれば味わい方も変えていいはずだ。贅沢な日を楽しめることに、深く感謝した。




(すなわち追記は推しがいる曲において双眼鏡地蔵視点で奇声をあげています。)

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推しがいるライブってもっと楽しい ~デレ愛知はホワイトクリスマス~
比較的歴の浅いヲタクなので、初めて現地参戦したのは5thのSSA2日目だった。
当時推しらしき推しはいなくて、唯一中の人の名前がわかっていた多田李衣菜を目的に参戦した記憶がおぼろげにある。
その後6thメラドに愛しのマイシスターと、クソ寒い思いをしながら箱推しのヲタクとして参戦した。
まだデレステしかやっていなかったし、個別のグッズを買うほどの強さはなかった。
少し情熱もゆるやかになって、私生活の忙しさと別現場のウェイトが増したことにかまけて、7thを飛ばしたころ。

ある日突然、本当に突然、大和亜季に衝突した。

衝突後にコロナが流行りだし、正月のライブは配信限定、バンナムフェスものびのび健やかに延期し、
結局衝突後初現場がデレ愛知。延期後は悲しいかなクリスマス。おい…なぜその日程に…。
しかし運命は非情なので私に推しのソロ曲有観客初披露現場のチケットをプレ2次選考で与えたもうた。やったぜ。
幾多の災難を乗り越え、気が付くと私は中部国際空港にいた。ほぼ全員分のペンラを持って。
この規模の現場に現地参戦するの久しぶりだ…開場後、ちらちらとBGMに合わせてクラップするP各位にもはや懐かしさもある。
実家のような安心感とともに、少しだけ緊張していた。
ちゃんと推しを推しとして意識する初現場。ときめきと不安はどこか恋愛に近い。

押した開演時間、BGMの音量が大きくなると始まりの合図。
私、泣かないで最後まで見ていられるだろうか。








(ここまでなんかそれっぽいこと書きましたがここから先はセトリ順で雄叫びをあげているだけです)

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寺嶋由芙『まじめ』出版に寄せて~あるヲタクの卒論の思い出~
「文章量多めの感想文待ってるね!」
と、推しに言われたところ、残念ながらあの本尊すぎるので語彙を捻り出せというのが難しかった。
しかしある部分は冷静に読んだ。四万字の寺嶋由芙の卒業論文。
非常に食い出がある(食うな)論文だった。推しの卒論が読めるってどういう世界線なんだ。

卒論といえば、実は私の卒論は寺嶋由芙と大きく結びついている。
今からn年前、大学四年生目前の私は、実家のリビングで唸りまくっていた。

卒論のテーマが、思いつかない。

当時私は不真面目な心理学徒兼教職にお熱な女子大生だった。よって、テーマとしては心理も教職もあり得た。
故に迷った。選択肢が多い。うーん、私どっちも嫌いじゃないし。
ぼけーっと考え込んだ。そうだな、例えば私の好きなもの…






うん、Twitterだな。






こうして、クソヲタク地獄の卒論ロードが幕を開けた。
テーマとしては「自撮り」と「自己愛」。ありがちそうで、とても辛い。
何で地獄かというと、先行研究がはちゃめちゃに少ないためだ。
意外にもこの二つを結びつける研究はほとんどなかった。新規すぎる分野だったのだ。
このため、序段を書くための文献探しにつまづき、続いて質問紙の組み立てにずっこける。
おおよそその年の初秋まで質問紙作成で毎ゼミどやされる日々だった。
それこそ本当にゼミが精神的につらくなり、寝ても教授に罵倒される夢ばかり見る毎日。

そんな中、とある番組で、寺嶋由芙がおたよりを読んでくれるコーナーが設けられることに。
ぼろぼろの私は、投げやりに卒論のことを書いて送った。
メールは一度弾かれた。それでも私はなぜかめげなかった。推しに縋りたかったのかもしれない。実家のソファでクタクタになりながら、再び送信ボタンをおした。
そしてそれが読まれた。なんか申し訳なくなった。推しにこんなしょぼくれた悩みを聞いてもらうなんて…。
しかしこれで私の精神は回復した。推しの声で自分の名前を呼んでもらう、素敵な出来事だ。

やっとの思いで出来た質問紙をヲタクにもお願いしてまで書いてもらい(Sさま、あの時はありがとう)、
昼は大学でSPSSとバトルし、自宅に帰って夜中までRとにらめっこ。
そうして、一応期待した通りの結果を手に入れ、直前に高熱を出しながらめちゃめちゃな文章を書き上げ、締め切り前日に教授のハンコを手に入れた。
フラフラ提出に行き、翌日解熱してから思い立って病院に行った。インフルだった。

おかげさまで卒業は出来た。
卒業証書を手に、私はあるところへ来た。









「ゆふちゃんのおかげで、卒業出来たよ!」

ヲタクはいつまでも卒業出来なかった。








ということを、四万字のはじめのあたりで思い出した。

アーティストブック『まじめ』は、寺嶋由芙のそういう、カタめなまじめさだけではなくて、例えばどんな衣装でも着こなし表現する真摯さもあるし、今まで関わり合った誰かとの間柄が彼女の人望で今も繋がっている、というところもある。
ひと単語、「まじめ」という3文字に、いろんな意味があることを、この本は教えてくれる。
そして多分寺嶋由芙はその「まじめ」に、これからも意味を追加していくだろう。
それに倣うように、私もあの時のように、ずっとまじめでいたいものだ。



プロフィール

あさり

Author:あさり
しがないアイドルヲタク。最近は歯列矯正の話題ほぼありません。過去記事ご覧ください。

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